こんにちはhappy+です。
みなさんは松下幸之助さんの「道」を知っていますか?
同じ文章なのに自分の状況により
読むたびに響く箇所が変わってきて
新しい発見があります。
・運命を切り開く
・みずから決断を下すとき
・困難にぶつかったとき
・事業をよりよく伸ばすために
・国の道をひらく
そんな時にぜひ読んでください。
今回は「経営」を紹介します。
2.経営
◆ ダムの心
ダムを考える。
流しっぱなしをせき止めて、
せき止め溜めたその水を有効に使う。
ゆとりをもって適時適切に放出する。
人間の知恵の進歩であろう。
川にダムが必要なように、暮らしにもダムがほしい。
物心ともにダムがほしい。
だらだらと流れっぱなし、使いっぱなしのくらしでは、まことに知恵のない話。
個人の暮らしの上だけではない。
商売の上にも、事業の経営の上にも、このダムの心得がぜひほしい。
そしてさらに大事なことは、
国家の運営にあたっても、このダムをぜひつくりたい。
国家と国民の安定した真の繁栄のために。
◆ 日に三転す
日に新たな生成発展ということが、この宇宙の大原理であるといえよう。
人間もまたこの大原理のなかに生かされている。きのうの姿は今日はない。
刻々に移り変わって、刻々に新たな姿が生み出されてくる。
そこにまた人間社会の生成発展がある。人の考えもまた同じ。
故人は「君子は日に三転す」と教えた。
一日に三度も考えが変わるということは、すなわちそれだけ新たなものを見出し
生み出しているからこそで、これこそ君子なりというわけである。
日に一転もしないようではいけないというのである。
おたがいにともすれば、変わることにおそれを持ち、変えることに不安を持つ。
れも人間の一面であろうが、
しかしそれはすでに何かにとらわれた姿ではあるまいか。
一転二転は進歩の姿、さらに日に三転よし、
四転よし、そこにこそ生成発展があると感ずるのも一つの見方ではなかろうか。
◆ 手を合わす
うどんの値段は同じであっても、客を大事にしてくれる店、
まごころこもった親切な店には、人は自然に寄り付いてゆく。
その反対に、客をぞんざいにし、礼儀もなければ作法もない、
そんな店には、人の足は自然と遠ざかる。
客が食べ終わって出て行く後ろ姿に、
しんそこ、ありがたく手をわせて拝むような心持ち、
そんな心持のうどん屋さんは、必ず成功するのである。
◆ ピンとくる
人間の身体の仕組みは、実に複雑にそして実に巧みにできている。
それほどに複雑で、それほどに大きい。
にもかかわらず、足の先を針の先でちょっとつついても、頭にはすぐピンとくる。
隅々にまで神経がこまかく行き届いて、
どんなところのどんな小さな変化でも、
間髪を入れずに頭に知らせるだから、
機敏にして適切な行動もとれるわけである。
人と人とが相寄ってつくった組織商店会社いろいろの団体。
一番大きいのが国家の組織。
それらの末端をちょっとつついても、すぐにピンとくかどうか。
間髪入れすの反応が示せるかどうか。
合理化といい生産性の向上といっても、
本当はこの間髪入れずの反応が示せる体制から生まれてくるのである。
本当の意義はこの「ピン」にある。
お互いに、もう一度思いをめぐらしたい。
会社も商店も、そして一番大事な国家についても。
みなさんもぜひ何度も読み返してください(^^♪